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どるとるの部屋


[4270] そこにあるべきもの
詩人:どるとる [投票][編集]


何気なく過ぎてく
毎日がある
なんの興味もなさそうに知らん顔する
そんな人がいる

当たり前な日々がある
今日がありそして明日がある
今日が終われば明日が訪れる
日は昇れば必ず沈むように

誰かのへたくそな口笛が 聞こえてくる夕暮れ
途端に重なるように鳴るチャイム
ミスマッチなその組み合わせが なんだか穏やかで僕は笑ってしまった

愛して ゆるして
励まして 憎んで
時に背中向けて

単純で 難解な
愚かなようで賢い
そんな僕らがいる

例えばそこにあって当たり前と思っているものが 本当は当たり前と思い込んでいるだけかもしれないということに
僕らは気づいているかな

そこにあるべきものが必ずしも永遠じゃないこと

さみしいようだけど
それが現実なんだよ

傷つけて 傷ついて
庇って 守って
腹を抱え笑う

貪欲で生意気で
可愛くて愛らしくて
そんな君がいること

僕はそれを当たり前とは呼ばない

だけどそこにあってしかるべきものだと思うんだ

だからそこにいておくれ この世界からさよならするまで

愛という言葉の意味を僕に 伝えてよ。

2012/09/29 (Sat)

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