詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
風船みたいに人の心は萎んだり膨らんだり忙しい
悲しくもないのに
涙を流したり
嬉しくもないのに
無理に笑ったり
するのって
どこも同じだね
空気が抜けた風船のように 萎びた 心に
現実に 深く突き刺さる 見えない傷跡が痛みを伝える
誰かを思うこと
誰かに思い寄せること
少しずつ少しずつ
わかってきたんだよ
大切なことや大事なものが
風船の心地を味わってる ゴムのようにしなやかな身体でさえ疲れを覚える
なにもない1日が
風船のような丸い夕陽に照らされて
ほらさっきまでのことも遠い昔のような
今朝の会話も遠い昔のような 不思議な感覚 この胸を過(よ)ぎる
さよならが身に染みてくる
傷跡に沁みるな
またこんな気持ちだ。