詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
有り余るほどのお金を持ってる人もいれば
今日の生活さえままならない人もいる
多種多様なこの世界
貧困にあえぐのは弱い立場の人たち
そんな人たちほど優しい心とまっすぐな瞳を持っている
だけどそんな人たちほど街の隅っこで小さく生きてる
都会の駅の傍で誰かが歌っていた
「自由を僕にください。本当の自由はどこですか?」
幸せの定理はいつでも変わらないはずなのに自由を求めて行き着く場所には
いつでもお金や地位や名誉が何よりものをいう
自由になりたくて
歌を歌うそんな人たちの声は忙(せわ)しない街の喧騒にかき消され聞こえない
僕が生きている場所を例えば光だとするならば
君が生きている場所を例えば影だと呼ぶのなら
誰だって光と影の狭間を生きてる 誰一人その繰り返しの中でそれぞれの幸せを見つけてる
今あるこの居場所は最初からあったわけじゃない
いつか君にだって見えると思うんだよ
ビルとビルに囲まれて陽射しの差さない都会のちょっとした緑の中にも花が咲くように
悲しいだけじゃない
辛いことばかりじゃない
歩き出してごらん
歩き続けてごらん
影の先に光がある
もがきあがいてごらん
そのまま生き続けてごらん
雨雲の向こうに晴れ間が見える
それが、君の光
全ての人に差す光
あの歌歌いが歌っていた自由の花。