ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 欠伸の歌

どるとるの部屋


[4315] 欠伸の歌
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


欠伸が出るほど
ああ つまらない
毎日だな
だけどその中にも
幸せは確かにある

世の中には当たり前な
そう当たり前な暮らしにさえ困る人もいるらしい
僕らが思う当たり前なんて通用しない国もある

贅沢な人ばかり
欲張りな人ばかり
あれが欲しい
これが欲しい
どうしてこんなにも
僕らはこれ以上ないほど幸せなのに
ふつうの幸せ 平和な毎日じゃ心満たされないんだ

欠伸が出るのは
幸せだって証
本当だよ
恵まれてないって思うのは気のせい

欠伸が出るほど
ああ つまらない
毎日でも
必ずどこかで幸せに気づけるよ

小さなことだけど
なんとなく思うんだ
お金持ちじゃなくても心の貯金箱ははちきれるほどの幸せで満たされてる
少しずつ なんとなく たまに思うこと
くだらないほどありふれた誰もが見向きもしない ちっぽけな毎日が きっと僕にはふさわしい
メソメソ ハラハラ ワクワク ドキドキ
明日は何があるかな
とりあえずは笑おう

欠伸が出るほど
つまらなくてもいい
明日も明後日も
欠伸が出るくらい退屈な日であれ

裏を返せばそれは幸せってことだから
僕はそっとひとりでそんな幸せに笑うよ

欠伸が出るたびに
幸せになれるよ。

2012/10/11 (Thu)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -