ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 苗を植える担い手たち

どるとるの部屋


[4340] 苗を植える担い手たち
詩人:どるとる [投票][編集]


小さなことでもいい
誰かの役に立つことがしたい
ほんのちょっとでいい
誰かの心の傷跡癒せればいい

何かと忙しない日々の中で 人波は途切れることなく 蟻のように蠢くよ

僕ができること 探すけど なかなか見つからないから
黙ったままで 通り過ぎる 泣いてる人困ってる人を見つめてるだけの僕に気づく
僕にもできることがあるはず 言い訳しても意味はない
立ちつくすその背中に差す影を 振り払いそっと駆け寄る眼差しに重なる笑顔が見えたなら

それが何よりの宝物
抱きしめよう

僕ができること それはとてもちっぽけなことばかり

でもいつかそれが積み重なって芽を出し
花を咲かせるだろう

誰もがその苗を植える 担い手なんだ。

2012/10/21 (Sun)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -