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どるとるの部屋


[4372] 僕の思う世界の歩き方
詩人:どるとる [投票][編集]


ひっくり返せば
表です
もとに戻せばまた表
裏を探すのは一苦労
裏を探せばたちまち表に早変わり
闇の中目を凝らせども見えません
一体裏はどこでしょう
例えば足の裏にある
小さな小さなマメのように
気づかぬうちにできていた掟に沿うように生きれども
向き合うべきは現実と誰もが首をまっすぐに振りやせぬ

見えぬものと
見えざるものとでは
わけが違うと
言うのに
目に見えぬ
心や思いも
そこにある
不思議なものと
縁がある
ふとした拍子に
窪みにはまる
僕は僕さえ
知りはせぬ

地球の裏側にて待つような そんな無理を押しつけられて
僕は生き方見失う

形はあれど影のない
幽霊のような塊を
どうにか言葉にしたとして そこに意味は生まれましょうか

毛虫のからだを覆うような 鋭く尖った毛の一本に どんなに神経注いでみても
大した結果は得られない

だから僕は自分の影を確かに足元に感じ取り

表も裏もない
平たい世界で
生きると決めた

今日から僕はくだらない

中身のない空っぽの歌歌ってる

これが僕の思う世界の歩き方
哲学も論理も要らない
必要なのは生きたいと思う心ひとつだけ

それさえあれば明日の空が 雨風嵐に曇っても 心にもちゃんと朝が来て 僕の顔に日は昇る 笑顔という名の日が昇る。

2012/11/02 (Fri)

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