詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
僕は歩く
ただ歩くんだ
太陽が昇って
沈むまで
自分の足で
夜に向かっている
時間があとから追いかけてくるだけだ
悲しいような
嬉しいような
気持ちでもって
生きている
自分の両手で
朝を引き寄せてる
なんでもない日々の中 穴があいたようにそこら中継ぎ接ぎだらけ
それでも不器用に愛を抱きしめてる
世界中見渡せば多分幸せなほうだと思うんだ
語るまでもない日々のこと あくびをするようにのん気に考えても
頭の上たちこめる雨雲は避けられない
とりあえず自分を愛すように人と向き合おう
とりとめもない会話の続き 受話器の向こうは雨模様 幸せそうには笑えない
きれいごとも積み上げたら邪魔くさい
だから僕はいつもの調子で鏡に向かって笑う
すべての人が
すべて笑えない
今日だけれど
なるべく人の
ためになれるよう
励むよ頑張るよ
わけのわからない気持ちぶら下げて
僕は歩く
ただ歩くだけ
まん丸お月さま
眺めて気づくんだ
そうかこれこそが
幸せなのかと
今日を生きた
いや、生きれた
それだけでもう
いいんだってこと
いうまでもない
僕に関するすべてのこと 振り向いた道の向こう側にあったことのすべてが気づかず幸せだったこと
今さら気づいた
僕なのさ
今さら気づいた
君なのさ
なんてことない日々のこと
今から話そう
聞かせてやろう
驚くぞ余りにつまらなさすぎて
でもそれが本当は幸せだってこと
でもそれが本当は恵まれてるってこと
みんなそれを笑う
なんてばかなんだろう。