詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉の奥に隠れた
君の心の声が
ふと雨のように
僕の胸に降る
君の言葉の裏に
そっと手を差し伸べて
僕は僕のできる
精一杯をするよ
暗い部屋の中
明かりを見つけたんだ
それは君という
ただひとつの花
汚れた世界にそっと咲いた
君の胸に降る
悲しみという雨を
やませることが
できるなら
今すぐ何もかも振り切って走り出す
君を悲しませる
全ての人や気持ちを
魔法のように
消せたなら
きっと素直な気持ちで言える 好きだよと
時計が回る 夜が来る 朝も来る
人 人 人 絶え間なく流れる人波に
僕はいつも置いていかれていた でも
僕の胸に降る
突き刺さるような雨を
避けることが
できないなら
せめてそばで同じ痛みを分かち合うと
照る照る坊主の代わりに そっと気休めでも 恥ずかしそうな顔で笑う君の瞳に
きれいな明日が見える
虹の架かった雨上がりの空に 僕らは
きっと心はだけて
笑っているから
無意味なんかじゃない
必要ないわけもない
君は僕の
僕は君の
愛しい照る照る坊主。