詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
たまに悲しくて
たまにうれしくて
思うより生きるとは切ない
切れかかった蛍光灯見つめ 手を伸ばすけど今の僕には紐さえ掴めない
通りに並ぶ木々が風が吹くたびに 揺れるのを見た帰り道
一枚だけ木の葉が 踏ん張っていたけれど
強い風に負けてしばらくしたら 枝から離れ 彼方に消えてった
なんのことはないのさ
ただたまに思うことが
少し胸の中散らかってるだけ
ごくたまに
空がとても遠く
見えるだけ
それだけでもう
会話を繋ぐ言葉もないんだ
ときに 悔しくて
ときに 迷ってる
自分がわからない
想像で描く自画像 描いてみたけれど鏡に映る僕とは描けば描くほどかけ離れる
夕日の赤さや空の青さに思う事 傷口から流れる血のように素直
例えば笑った顔の裏
例えば泣いてる涙の向こう 嘘や言い訳
人と向き合い見える闇 誰も抱える闇
笑い飛ばしてくれないか
僕が必死に生きる日々を
いっそ無駄だと気づかせて
ごくたまに
人の愚かさが
自分のことのよう
終わらぬパズル
あとひとつピースが足りないんだ
それだけでもう
生きてることが曖昧に思えるんだ。