詩人:どるとる | [投票][編集] |
お母さんのその手は何をする手なの
お母さんのその手は子を抱くためにある
だけど時に厳しく子供の間違いを諭すためにあるのよ
お父さんのその手は何のためにあるの
車のハンドルを回すためにあるの
重たい荷物を持つためにあるの
だけど家族たちを守るために少し大きくできているの
僕はどうしてここにいるんだろ
そして僕の手は何のためにあるの
小さな手だけど
君を守りたい包みたい
その肌に触れて
ぬくもり確かめたい
力はそんなにないけど
愛する人をこの手で感じたい
そのわがままも
時に見せる笑顔も全て僕は
長い長い夜も猫の額ほどの広い広い日々の向こう側も
君の助けをかりながら歩いて行ける
たまにありがとう
言うから
たまには恥ずかしがらずにキスもしよう
あんまり頭のいい歩き方できなくても
君の手と僕の手が描く明日はきっとたのしいものになるだろう
僕の手と君の手
誰かの手やすれ違う知らない人の手
えらい人の手
もう会えない人の手
色んな人の手から手へと伝わる 見えない愛が 思いがほらあるように
僕にも君の手握る僕の手から思いを伝えるよ
愛してる 大好きさ
だから離さない
だから離せない
この手は 僕の手は
ずっと君のものさ
君の手を握ったままさ。