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どるとるの部屋


[4504] 心の手のひら
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


それでも詩を書くんだ 誰も読んでくれなくても

票に価値などあるものか
評価に価値などあるものか

ただ僕は描く
ただ僕はボタンを打つ
ここに言葉の世界を広げる

詩人になりたくて
僕は言葉を集めて
知ってるだけの
言葉で歌を歌ってる

人間でありたくて
僕は心をみつめて
たくさんの人の闇も
知ったように語る

それでも
それでも
見えない何かがまだあるんだ

あなたには見えるというのかい?

言葉のさらに奥
その向こう側の世界

心の手のひらを今
見せよう

ほらこんなに汚れている

罪の意識はまだあるよ
だけれどまだ歌いたい

見ててください
僕を愛す全ての人
見ててください
今にあの日の歌を
超えるような歌を
この場所に描くから

心の手のひらを今
隠したら

僕はうそつきになってしまう

だから偽らず欺かず僕は僕と向き合うよ

そして闇をさらけ出す

誰かを僕だって
憎むこと
誰かを僕だって
恨むこと

そうだ僕は人間だったんだ

思い出したら
心が 晴れた。

2012/12/15 (Sat)

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