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どるとるの部屋


[4520] 僕らはそれを当たり前とは呼ばない
詩人:どるとる [投票][編集]


当たり前なこと
ありふれてること
それは僕らが思ってるほど決めつけられたルールじゃない

空はただ青く果てしなく君の頭の上広がり
たくさんの概念をはねのけて君は今ここにいるじゃないか

ドアの外
部屋の中
あふれる
様々なもの
何ひとつ
どれひとつ
当たり前に当てはまるようなものはないよ

君の笑顔君の涙
君のその気持ち
君の思い出君の仕草
君の背負う夢
その全ては
当たり前という言葉なんかじゃ片づけられない
だけど特別でもない

だから僕らはそれを当たり前とは呼ばない
だけど僕らはそれを特別だとも思わない

ただ抱きしめる
曖昧で不確かなものを

空を空だと
海を海だと
いわしめる
何かを僕らは
持っていない
ならば全てを
そのままで
この世の不思議
この世の矛盾
ありとあらゆる
見えないものを
僕らは名前もつけず
命の影に目を凝らす。

2012/12/20 (Thu)

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