詩人:どるとる | [投票][編集] |
あたたかい
君のまなざし
それはまるで
灯火のよう
ゆれている
見返りを求めない
僕も君も無欲だ
ただ君だけ
あなただけ
互いが思うのは
それくらい
傷ついた心
見えない傷が
開いたら
血じゃなく涙が出た
その時、僕は
なにができるだろう
考えるまでもなく
傍にいた これでいいのかな
君が笑う だから嬉しい
君が泣く だから悲しい
そんな事がということが ただそれだけで嬉しくて
そんな事でということが ただそれだけで悲しくて
僕らは見えない心の奥にいる互いの闇を見つめたまま
何も言わずに寄り添うんだ
答えは多分
見つからないし
見つけもしない
陽射しのように
誰にでも降り注ぐ
贔屓もしなければ
等しく隔たりのない
愛だけど 好きという気持ちがあるだけで
それは特別に変わるんだ
魔法みたいだ
だんだんあなたが
だんだん君が
近くなっていく
長生きしよう
老いさらばえても
変わらない気持ちで
好きと言い合おう
色あせてもなお
座る誰かを待つ
公園のベンチのように小さな役目を果たすように
君は僕を 僕は君を
愛すため 守るため
君は僕に 僕は君に
愛されるために
ゆれていよう
ゆれていよう
灯火のように
命の火が消えるまで
歩いていこう
笑っていよう
あたたかい
君のまなざし
それはまるで
灯火のよう
ゆれている
当たり前のようでもあり特別なような気もするその揺れにまかせて 脈絡もなく生きていく
それがいい
それでいい。