詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰も嘘つきだ 僕も嘘つきだ
悲しいとわかっていても それを言葉に出したりはしない
大人は嘘つきだ子供は素直だ
いつの間にか こんなに汚れてしまった自分に嘆く
重たいカバンを背負い
また人ごみに消えてく 誰かの靴音
僕には断末魔に聞こえたよ
嘘ばかりつく大人に囲まれながら生きるうちに 何か大事なものをなくしてしまったのかもしれないから
こんな時代に 埋もれた 小さな花の美しさに 優しく笑う人のけなげさに 僕はあなたをそっと重ねる
僕のすぐ横をよぎる
不安やら憎しみやら忙しない 毎日の中でも飽きるほど生まれるから
何を叫んで 何を歌えばいいだろう
揺るぎないもの何かひとつでも抱いていたいから
こんな時代に足りないもの 本当に必要なものだけ 僕は見ていたいよ
僕は抱きしめていたい。