詩人:どるとる | [投票][編集] |
バカみたいに
生きればいいのさ
まともに生きようとするからだめなんだ
誰かを指差して
誰かの失敗を笑うのは恥ずべきことさ
当たり前の定義 その形 それは明らかな思い込み
どうやって生きるのか
どうやって歩いてくのか
それは自由 残酷なほど僕らは放し飼いにされている
身を引き裂かんばかりに吹く 冷たい世の中の風に 僕は吹かれて 歩いてくのさ
ひゅるりらら
ひゅるりらら
風が吹くたび
なんだか胸の中が
胸の中が燃えたようになるよ
バカみたいに
笑ってればいいさ
そのうち傷跡は
癒えるから
アホみたいに
並んでればいいさ
消えてく運命の
その行列に
風が吹くたび 身構えるような世の中にあふれる人ごみの中にあるいくつかのぬくもりに問いかけてみても
本当は自分だけ 独りきり 誰もわかってる
風は あなたと僕の間に吹くのであって
同じ冷たさを伝えるのに ただ、違う人ってだけで 僕にはあなたがうらやましく思えるから
そこに吹く風に 何ひとつ違いはないのに
あなたのその強さが
僕にはもの珍しくて。