詩人:どるとる | [投票][編集] |
当たり前だったはずの毎日が いつの間にか 大切だったんだ
ただこんなふうに陽射しの中で 微笑むような そんな幸せに笑っていたかったんだ
何か大事なものを見逃していた
君が笑うこと 君が泣くこと 君が落ち込んでいたこと
何気ないようで特別な一瞬の一つ一つに目を凝らすべきだった
ほんの昨日まで当たり前だと思っていたものをなくした時
僕の中にはただ切なさだけが残っていた
手に入れたものなくしたもの
数えてももう何も意味はない
だけど君が見せてくれた あの景色 あの夢のような日々
僕の中でいつまでも色あせることなく生きている
あなたがいたから
僕はきっと
笑っていられた
あなたがいたから
僕はいつも
歩けていた
あなたがいたから
僕はきっと
強がれた
あなたがいたから
僕は僕でいられた
ありがとう
ありがとう
さよならは
言わないでおこう
また会う日のために
とっておきたいから
気づくとそこに
あなたがいて
気づくともう
あなたはいない
そして僕はふっと
思い出すだろう
あなたはもう
思い出の中。