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どるとるの部屋


[4573] 日の当たる部屋
詩人:どるとる [投票][編集]


陽射しの当たらない
場所にも花は咲く
悲しみの中でも
浮かぶ笑顔もある

歩き続けることは
すなわち生きること
生きていけば必ず
壁に突き当たる

進めない もう
夜から抜け出せない
ここはどこだ
僕はなんだ
途端に迷路の中
空が落ちてきたような感覚にとらわれる

日の当たらない部屋の中でも 僕は強く生きていこうと思う
日の当たる部屋の中ならば 愛もいつの間にか当たり前になる
だから少し悲しいくらいが喜びを影に潜ませないことに繋がるよ

僕は雨の中でも
笑ってみせる
君という陽射しが僕を照らしてくれる

もう何も恐くない
もう何も恐くない
僕は逃げない
痛みも受け入れて
夜の中でも朝を見つけた

瞼の裏に浮かぶ景色は少しずつ 優しい闇に変わってゆくよ

日の当たる部屋は
ここにある

見えないぬくもり
触れて感じる日々
人知れず花が咲く
季節は流れ流れて

日の当たる部屋に
朝をはこんでくる。

2012/12/29 (Sat)

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