ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 無色透明

どるとるの部屋


[4614] 無色透明
詩人:どるとる [投票][編集]


意味のないことだ
生きていることなんて
わざわざ悲しみを
背負うようなもんだ

太陽に焦がされて
月明かりに照らされて
浮かび上がる君の姿
恥さえ映すだろう

変わり映えしない
日々の連なり
窓の外に
浮かんでる
雲に憧れてる始末
僕は限りなく
透明でいたい

明日なんて来なくてもいい いっそこのまま今日に
閉じこもっていたい
笑えなくてもいいから 何もおもしろいことなんてなくていい
夢の残り香 愛の吸い殻

いつか ここにあった暮らしでさえ 何を残しても意味はない
きれいごと並べて励ましても だれそれの暮らしに裏書きされて 僕は僕であったことさえ まるで無意味みたいじゃないか

だから僕の心は無色透明。

2013/01/05 (Sat)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -