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どるとるの部屋


[4633] 見えない聴こえない
詩人:どるとる [投票][編集]


耳の聴こえない人は 音の代わりに景色を聞く

目の見えない人は景色の代わりに音を見る

たくさんの人の顔の中
たくさんの足音がする
その中に 愛はあるか 優しさはあるだろうか
目の見えない誰かの世界にも
耳の聴こえない誰かの世界にも
ハンデを持った人たちも僕らと同じように生きれるか

笑ったり泣いたりすることが
僕らにはまるで当たり前のよう
だけれどもしかしたら何気なくすれ違う人が
目の見えない人や耳の聴こえない人かもしれない現実がある
大事なものが見えないような
誰かの泣き声が聴こえないような
そんな世界に何の価値がある?

頭じゃ割り切れない計算できない心を学ぶ
僕は迷いもなくそう言える
きれいごとだなんて言わないで
当たり前なことを一番めんどくさがる僕らさ
当たり前なことを一番煙たがる世の中さ

目の見えない人には見えている 誰かの声の奥の本当が
耳の聴こえない人には聴こえている 誰かの表情の裏の邪悪が

大事なものや大切なこと 生きる上で本当に必要不可欠なもの
わかっていながら素直な人ほど傷つける 知っていながら無垢なものを殴る蹴る そんな世の中に生まれた僕らの瞳には
多分見えないものがあり聴こえない音すらあるのです

目を閉じて 耳を塞いだような 世界には
僕らの心がそこにある だから目や耳のつかえぬあなたには
見えない聴こえない代わりに 見えるものがある 聴こえるものがある

耳をすましても目をこらしても 見えない聴こえないものばかりだ

大切なものって 大事なことって一体なんだろう?

心があなたに問いかけます。

2013/01/10 (Thu)

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