詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
今日も1日がはじまりそして終わったね
お世辞にもよくできた日だとは思えないけど
自分なりに頑張った
自分なりに頑張ったんだ はなまるをあげたいくらい
正解とか不正解とか
よくわからないんだ
ただ僕は僕のありのままを歌うように過ごしてただけだよ
ああなぜだろうね
いつも嘘みたいに今日がはじまって終わるのさ
こんなにもこんなにも
せつないほど
涙が夜空に浮かぶ月を溶かしてゆくよ
人は生きてゆく理由や意味を見つけてそれを生きがいにするというなら
僕はただその生きがいをごまかすように言いたい
明日へ旅立つために今日はあって
だからそのために今夜は夢を見るんだと
だから今日を生きなきゃ駄目なのさ
言い訳みたいにこぼした言葉がいやに気に入ってしまった夜
僕は僕なりに生きてゆくよ
どこまでいっても僕は所詮僕でしかないから
これ以上でもこれ以下でもない僕を目指して僕は日々を走るだけだぜ
窓から入る
少し肌寒い夜風
口ずさむ馴染みのあの歌
風上に消えてゆく
意識はやがて黒々とした思いもいっしょに真っ白なミルクのような夢の中へ落ちてゆく ひゅるひゅるり
明日も頑張ろう
ただそんな言葉が
自分をさりげなく
救うんだ
だから僕は生きていくのかもしれないね
悲しみにさえ笑って
切なさにさえ笑って
今日1日を生きた自分にはなまるをあげて
夢の中で傷を癒やしながら目覚めたときにはいやなこと忘れてますように
願いながら今日も眠る
静かに電気を消して
明日へ旅立つために夢を見る
僕はただひとり今日も夢を見る。