ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 空が燃えている

どるとるの部屋


[4663] 空が燃えている
詩人:どるとる [投票][編集]


誰かの帰り道 真っ赤な夕陽がその背中を照らしている

改札を出て僕は 沈む夕日に何か思う
憂いに満ちた1日だった
何もする気が起きなくて会社も休んだ

なんとなく観もしないビデオを回して
ちらちらと映るブラウン管を眺めた

うまくいかないよ
いろんな事が
なにをやっても空回り
するのはなんでだろう

気づけば夕日は沈む頃合い
空が赤く燃えている
誰もがみんなそれぞれの今日の帰り道を抱えながら
切なさややりきれなさをその背中に背負って
悲しいかもしれない帰り道を今歩いてる

泣きながらかな
笑いながらかな
君はどんな
帰り道を歩いてますか?

夜が窓の外を 闇で覆い尽くして 星があたりに散らばってる

部屋の片隅 積み上げられた雑誌の山
僕の日々のよう 片付かない毎日だ
笑顔は無理やり浮かべてみても 心が虚しさでいっぱいになるだけ

うまく歩けないよ
あらゆる事が
面倒くさくて億劫で
誰のために僕は生きてるんだろ

気づけばもういい時間だ
空が遠く見えている
誰もがみんなそれぞれの事情を抱えながら
苛立ちや葛藤をその胸に抱きしめて
死にたいくらいの現実と向き合っている

泣きながらでも
笑いながらでもいい
ただ、自分のペースで終わりをめざして

思えば人は人生という長い帰り道を歩いてる 家路はきっと何もない闇の中
そこに帰るまでの家路だから明るいばかりじゃないのもうなずけるね

気づけば夕日は沈む頃合い
空が赤く燃えている
誰もがみんなそれぞれの今日の帰り道を抱えながら
切なさややりきれなさをその背中に背負って
悲しいかもしれない帰り道を今歩いてる

泣きながらかな
笑いながらかな
君はどんな
帰り道を歩いてますか?

君はどんな
今日を生きたのだろうか

笑顔の多い1日であるといいな。

2013/01/23 (Wed)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -