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どるとるの部屋


[4686] 唯一
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


君は少し不安げにその柔い手を伸ばした
回る映写機僕の瞳が映す出来損ないの日々

大したことは何もない
ただ君だけがいるだけで
ありふれたこともまるで特別なもののように見える

愛されている
抱きしめている
ただそれだけで
人は幸せになれることを知る

愛してはじめて
抱きしめられてはじめて
僕はわかった気がした
人の優しさやぬくもりの有り難さや偉大さが

愛されている
抱きしめられてるように
僕もあなたを愛したいのさ 抱きしめたいのさ
君にただひとりだけ
愛されるような人でありたい

だからこの手を強く
握りしめて 唯一の愛を誓うんだ

僕らは少し危なげに踏み出した一歩を
巡る季節変わりゆくもの数えてはため息

偉そうなことは何も言えない
ただ君を愛しているだけで
それが自信にもなり勇気にもなり僕を強くしてくれる

愛されるたび
抱きしめるたび
何度でもこの世に愛のある意味を知る

愛するというのは
愛されるということ
愛されるというのは
愛するということ
繋がってるんだ
愛すれば愛されるように

だからこの心を動かして
君だけに 唯一の愛を贈るんだ

当たり前なことだと思っているんだよ
人が人を愛すること愛されること
それをなくしたら人は人の愛を知らないまま育つだろう
そんな悲しいことはない だから愛を知り愛を教えていくんだ
人から人へ また人へ

愛されている
抱きしめられている
思う以上の愛をお互いがお互いに感じている

唯一あなただけが知る特別な愛を誰かにも伝えて

愛は肩代わりできないけど 伝え継ぐことはできるから。

2013/02/03 (Sun)

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