詩人:どるとる | [投票][編集] |
見えないものを
心に描くように
形のない香りや形を
重ねてみる
あなたが握りしめる
この手のぬくもりを
二度と忘れてしまうことのないように
小さな痛みさえ
刻みつけて 焼き付けてしまいたい
あなたがくれた思い出や幸せの形を
季節は巡る 僕の切なさや迷いも知らず
流れて行く 誰のためでもなく 変わらぬスピードで
僕も歩いて行こう
季節と並ぶように
速すぎることもなく
遅すぎることもない
ちょうどいい
このスピードで いつも
ふれられないもの
届かないもの
心の中の漠然としたイメージ
あなたと歩んだ日々
瞼の裏刻まれた笑顔
永遠に消えてしまわないように
僅かな翳りにさえ
気がついて 強がらずに包み隠さずに
あなたと同じ気持ちで僕もいたいから
時間は回る まるで振り返ると昨日のよう
過ぎ去って行く 通り過ぎると風のようで切なさ残る
僕は歩いて行こう
愛し愛されながら
嬉しすぎることもなく
悲しすぎることもない
ちょうどいい
このスピードで ずっと
僕は歩いて行こう
命すり減らしながら
優しすぎることも
厳しすぎることもない
穏やかな
この世界で 明日も
僕も歩いて行こう
季節と並ぶように
速すぎることもなく
遅すぎることもない
ちょうどいい
このスピードで いつも。