詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
嘘をついたよ
自分に 他人に
嘘をついたよ
嘘をついてた
今日も どこかで
嘘をついてる
今日の どこかで
嫌われぬように
強がっていたよ
悲しくないふりで
闘っているようで
逃げていたよ
僕は嘘つきさ
君も嘘つきさ
みんな嘘つきさ
誰もが誰かに
今日も嘘をつく
それは時に
自分を守る嘘になる
それは時に
人を傷つける嘘になる
嘘をつくことで
何かを守れるなら
僕は嘘をつく
嘘をつくことで
何かを傷つけるなら
僕は本当のことを話そう
嘘をつくことが
あなたにとってのプラスになるなら
僕は黙って嘘をつく
嘘をつくことが
あなたにとっての重荷になるのなら
僕は賺さず嘘をつくあなたを止めるよ
嘘は必要なのかな
嘘は不必要なのかな
この世界に
嘘は正しいのかな
嘘は間違いなのかな
人にとって
千の嘘をついても
百の本当しかないのならわずかな百の本当は嘘に埋もれてしまう
だから千の嘘をつくのなら本当のことだけを掲げて生きたい
だけれど嘘をつかないといられない時も確かにある
だから僕は
嘘をつくんだよ
自分に 他人に
嘘をつくんだよ
少し痛みを伴うよ
少し後ろめたさを孕むよ
だけど嘘をつかないとならない時には
僕は嘘だとわかっても安易に責めないよ
その嘘が君の明日を変えるなら
その嘘が君の心を救うなら
僕は喜んで嘘をつかれるさ。