詩人:どるとる | [投票][編集] |
甘い絶望に 寄り添っている
快楽の果てにあるものに憧れたよ
リアルが 瞳の中で交錯する
小さなさびしささえ妙に鮮やかで
とりとめもない今日の出来事や
いつもは見逃すささやかな幸せを
今日は少しだけ 見えそうな気がしてる
くだらない会話の延長だっていい
その中にも確かに光り輝く時の欠片
明日を生きるその為の痛みなら心地いい
甘い絶望に 寄り添っている
希望のない場所にも笑顔はあったよ
嘘も 言い訳も 誤魔化しも利かない
この美しくも残酷な世界で
明日もぼくは生きて生きて
いつものように笑って泣いている
そんなふうに思うのならなんて思えども
まだまだ走れるまではぼくは消えないで
甘い絶望を慕い 寄り添いながら
ここに命の礎を築く
逃げないでぼくよ
その向こうに 光はあるのだから。