詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜にもたれ掛かっている
僕はもうひとりじゃ生きれない
だから誰かのそばにいたい
だけれど離れない孤独の影 ぬぐえぬ涙
月夜の晩に ほら
たくさんのため息が言葉になって街中から空に立ち上ってる
石焼きいもの
リアカー引っ張りながら
煤で顔を真っ黒にしたおじさんが渡してくれたおまけの石焼きいもになぜか涙が出た夕暮れ思い出していた
幸せはそんなものでいい
これ以上の幸せなどいらない
願えばきっと罰が下るだろう
そして夜空を見上げればもう月が輝いていて
僕はそれを眺めていた
石焼きいもを輪切りにしたような満月がほら見えるかな
君にも 君にも
なんてきれいで
切ない夜なんだ…
ため息も蒸発しそうなあたたかな夜に。