詩人:どるとる | [投票][編集] |
子供を抱きしめるのと
子供をたたくこと
同じ手で 違うことをすること
人は違っても意味は違っても
「親」と「子」であったなら
いつでもそこに心がなければね
「虐待」と「愛情」の狭間で 揺れている
これは後者か前者なのか そして誰が決めるのか
わからないから 手探りのまま僕らは子供と向き合う
例えばそこに複雑に 絡まり合う 片結びのような今があって
でも 心なくしてまであなたを 傷つけることは多分 愛なんかじゃないと思うから
あなたを傷つけてしまいそうな時は
「愛してるよ」ってぎゅっと抱きしめるんだ
大人として向き合う
親として向き合う
その違いは歴然で 子供にとっては
親も大人も大した違いはない
だけど「親」というだけで
あなたが子供にとってどれだけ尊いか
たたけば手に痛みが伝わって
あなたの手が 心に後悔という絵を描くでしょう
うまく出来てるんだ ちゃんと反省出来るよう
例えばふとした場面に 子供と目と目が合う瞬間があって
何気なく笑いかけて ただあなたが笑い返してくれる それだけでいい 心が救われるからね
親は子供を生んだときから親なんじゃなく
子供がただの大人を親と認めた時から親なんだって思う
例えばそこに複雑に 絡まり合う 片結びのような今があって
でも 心なくしてまであなたを 傷つけることは多分 愛なんかじゃないと思うから
あなたを傷つけてしまいそうな時は
「愛してるよ」ってぎゅっと抱きしめるんだ
「ありがとう」とか「おはよう」とかただそれだけで
伝わるもの 見えないものまで見える
「愛してる」なんてめったに言わないけど 心と心重ね合わせるように
いつも胸の中で何度も繰り返す アンサンブル
いつも胸の奥で何度も呼び合ってる アンサンブル。