ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 大衆と孤独

どるとるの部屋


[4909] 大衆と孤独
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


人いきれの夕暮れの街は 切なさの中
沈んだ眼差しで君は何を見つめてる
答えはどこにもないさ 自分の手で描くんだ 生き方も行き方も
半端なままの僕が描いた今日は 非道く 散らかっていて
お世辞にも美しいだなんて言えやしない
人混みの中に いても孤独を感じてる
こんな僕にも残されたものがあるのなら
お願いさ神様 このどう仕様もない
悲しさだけでも なんとかならないか
誰かが描いたような世界はただ
繰り返しを繰り返しながら進む
幸せはここにはないさ 自分の足で捜すんだ 僕もあなたも
欲張りな僕らが描いた世界は 汚く 荒んでいて
ただ自分の目先しか見えちゃいないよ
明かりの中にいても闇を抱いている
生きる痛みが僕を引き裂く度
生きる喜びが邪魔に思えてしまうよ

ああ どうして僕は生きているんだろう
夢を見た 人混みの中僕が立っていた
僕はただ降り続く雨に濡れていた
空を見上げれば いくつもの星が 希望のように輝いていた
人混みの中に いても孤独を感じてる
こんな僕にも残されたものがあるのなら
お願いさ神様 このどう仕様もない
悲しさだけでも なんとかならないか
太陽よ しぬことも出来ないけど

下手くそでも生きる僕らを照らしてくれないか。

2013/11/30 (Sat)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -