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どるとるの部屋


[492] 決意はいつも夕暮れに
詩人:どるとる [投票][編集]


僕のストーリーは単調なリズムでいつでもドレミファソラシドと続いてゆくよ
読み進めてゆくうちにその素晴らしさにだんだんと気がついていった
あまりにきれいな茜色の空の下で古いカメラを構えてシャッターを切ればアッカンベーするみたいに出来上がったばかりの写真が出てくるよ

なんてあたりまえな毎日なんだろう
それでも大切な大切な時間さ
僕は今、幸せだよ、この上なくきっと…

燃えるような真っ赤な空に誓う愛の言葉
燃えるような真っ赤な空と同じくらいの愛で誰かを愛せたらいいなと思うんだ

イメージの海原から船出して探しに行くよ 今夜も 夢の中
君に贈る
ありがとうに添える言葉

夕暮れの彼方に明日がほら揺れている
そうさ 僕は彼処に用があるんだ
君が明日へゆくというなら僕もゆくよ
死のうかと思った
今日でも君と出会えたことで見違えるように輝き出した世界
ほら決意をするよ
僕は明日も生きたい
そして君に愛をささやきたい

今日と同じような夕暮れにきっと言うんだ

日々の流れは単調でも幸せなことは変わらないさ
ほら君が笑ってる
それだけでたやすく決意なんて気持ちなんて変わるんだ
死んでしまおうという決意さえ生きていこうという決意に変わるんだ
脱ぎ捨ててしまおうと思ったダサい身の丈に合わない洋服も君の似合うの一言でまた着直す
それと同じようにさ
僕は誓うよ 誓うよ
明日も生きること

意外にも僕が人に流された
それはそれはとても幸せな流れで
さらさらと流されていった

僕は夕暮れの終わりに君とサヨナラを交わした
別れ際明日もまた会おうね
なんて別れる駅のホーム
君は僕が帰るホームとは別のホームに止まった電車に乗ってゆく

このサヨナラはこれからも何度でも繰り返される
それでもきっとそのサヨナラのひとつひとつにはあたたかな始まりの予感が凝縮されてるんだ
そう思う僕なのさ。

2009/11/14 (Sat)

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