悲しいことに 泣いて うれしいことに笑って夜が明けたら 朝が当たり前のように来ていつものあの場所へ僕を運ぶのだろう物語は流れてゆく 見えざる何者かの手でめくられていく 先へ先へと 急かすようにそれはまるで今日の風のように 春の訪れをしらせる嵐のように僕らを そっと 試すのだろう春の国の物語 桜色の季節が今 君の瞳の中 花を散らす 花を散らす。
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