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どるとるの部屋


[5109] 夕暮れに
詩人:どるとる [投票][編集]

窓から見える 赤い夕陽が沈むのを
今、見ている僕がここにいる
誰かも同じ 景色を見ているかな
なんだか 違う瞳なのに それぞれ
いろんな場所で 今日とさよならをしてる
振り返れば 今日も長い一日でした
いろんなことがあったけど 全部は思い出せない

さよならが 街並みを 包み込んでゆく
流れるメロディ 五時のチャイム

早くお家に帰りなさい お腹も空いたから 寄り道しないで帰ろうかな

涙も笑顔も一緒に手をつないで帰ろう
夕暮れに手を振って
長い坂道を下るのさ

何もいいことなかった日だってさ
いいよ生きていれば それだけで
明日があるよ 明後日もあるよ
泣くだけ 泣いたならほら笑え
大人も子供も大した違いはないんだよ
みんなそれぞれにたいへんな思いして
今日も生きているんだ ほめてくれたっていいじゃないか

おしまいのページに たどり着いてしまった
今日の続きはまた明日
今日の夕ご飯 何だろうな 考えながら
帰るのがいつも楽しみなんだ おかしいだろう
それ程 悲しい訳じゃない それなのにねえ 夕暮れに 泣かされてしまう 僕なのさ

さよならが 街並みを 包み込んでゆく
流れるメロディ 五時のチャイム
早くお家に帰りなさい お腹も空いたから 寄り道しないで帰ろうかな
涙も笑顔も一緒に手をつないで帰ろう
夕暮れに手を振って
長い坂道を下るのさ

ポケットに無理やり押し込んだ涙が 今頬を伝う 頬を伝う

さよならが 街並みを 包み込んでゆく
流れるメロディ 五時のチャイム
早くお家に帰りなさい お腹も空いたから 寄り道しないで帰ろうかな
涙も笑顔も一緒に手をつないで帰ろう
夕暮れに手を振って
長い坂道を下るのさ
君にも僕にも 帰る場所があるはずだろう
ああ夕暮れに背を向けて 夜を待つのさ。

2014/03/26 (Wed)

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