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どるとるの部屋


[5112] かけがえのないもの
詩人:どるとる [投票][編集]


大切だといえるものは君にはどれだけ あるだろう

当たり前のように過ぎてく日々のあちらこちらに
見え隠れする幸せ 君には見えるかな

ただ 寄り添って
ただ 同じ空見上げて
何てことのない時間を 幸せと思えたら
それだけで もう何もいらない

たったひとりの人を愛していること
たったひとりの人に愛されていること
そんな事全部ひっくるめて僕のかけがえのないもの

いつまでも 同じ輝きで僕を照らしてくれる

何不自由なく暮らす毎日の中にも悲しみはあって

だけど貧しい人にはきっと羨ましく見えるだろう
いともたやすく死にたいとほざくこの口を黙らせたい

今日泣いたぶんだけ
明日は笑おうと
思うのに 笑おうとすればするほど悲しくなるのはなぜ

たったひとつの命 風に晒されてる
たったひとつの心 深く傷ついて
そんな事人知れず 積み重ねて今日も何かを得ては失って

傷跡をごまかすようによく出来たとほめそやすのさ

僕という物語のページを捲る
真っ白なページに雨が降り
僕は時に意味をなくしながら
適当な理由をこじつけては
生きることだけがさも正しいように思い込む

たったひとりの人を愛していること
たったひとりの人に愛されていること
そんな事全部ひっくるめて僕のかけがえのないもの

いつまでも 同じ輝きで僕を照らしてくれる。

2014/03/28 (Fri)

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