詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の言葉は とてもとても不完全で
脆くて 誰彼かまわず傷つけてしまう
なんでもかんでもすぐに言葉にするから
人知れず嫌われてしまう 憎まれている
きょとんとした顔で無垢に 悪びれることもなく人と真っ直ぐ向き合っていた
少年の瞳に映っていた ものはただどこまでも美しくて嘘のない世界
いつか裏切られるとも知らないですべてのものに変わらぬ愛を注いでいた
帚星のように流れた時の果てで
僕はいつしか嘘をつく事に慣れた
人を傷つけることで自分を守った
そう勘違いしていた僕がいちばん傷ついてた
少年の瞳を 騙していたのはただどこまでも美しすぎる世界
きれいなものだけを見つめていた
知らないものが多すぎた
引かれた線をなぞるように 正しさに則(のっと)った生き方で歩いてた
少年の瞳に映っていた ものはただどこまでも美しくて嘘のない世界
いつか裏切られるとも知らないですべてのものに変わらぬ愛を注いでいた
目に映るものすべてが 光り輝いて見えた 僕が変わったのか
世界が変わったのか
それとも何も変わっていないのか
少年はもう何処にもいない。