詩人:どるとる | [投票][編集] |
聞こえているものと見えているものがすれ違う
其処にあって 何処にもないものを
僕らは見つめてる
変わらないもの 変わってしまうもの
色褪せてくものと色づいていくもの
それは何かに似ている でも何に似ているんだろうか
向かい合わせの今日と明日は おそらく左右対象だけれど
似て非なるものだと僕らはちゃんと知っている
たとえば どうにかして今日と明日を重ね合わせてみたら
起こりうる出来事のすべてが 同じだと言えないから
出逢う人も別れる人も抱いた気持ちも捨て去った思いも
重なる事はない左右不対象だと判る
見ているものと 見えているものとは違う
聞いているものが聞こえてるものとはすれ違うように
それは全く別物
昨日と今日や 今日と明日が違うように
そこにはなんの繋がりも関係性も皆無
それはいわゆる誤解 僕らは 常にこの世界に騙されてる
DNA構造の時と時が向かい合った時 そこに何が生まれるか
昨日と全く違う今日が 同じ顔で僕の瞳に映っている
昨日の悲しみや喜びが 今日も変わらず同じであるように
記憶を受け継いで 今日の僕はここにいる
愛した人も傷つけた人も すべての本当が 世界にただひとつの光を差す 絶対的な法則の中で息をする
左右不対象のまま 噛み合わない箇所を
僕らは本当は知っている それでもいいさと笑いながら
シャープな輪郭をなぞる僕らの視野が血の滲む様を映して
おまえの見ているものは紛れもなく現実だと諭す
感情論は置き去りのままさ
向かい合わせの今日と明日は おそらく左右対象だけれど
似て非なるものだと僕らはちゃんと知っている
たとえば どうにかして今日と明日を重ね合わせてみたら
起こりうる出来事のすべてが 同じだと言えないから
出逢う人も別れる人も抱いた気持ちも捨て去った思いも
重なる事はない左右不対象だと判る。