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どるとるの部屋


[5264] 雨粒
詩人:どるとる [投票][編集]


出かけようと思ったけれど どうしてだろう
出かけようとするといつも雨

運が悪いね なんて笑ってみたけど
思うより笑えてなかった

かたつむりのように殻にこもって じっと屋根の下で雨が止むのを待っていた

水たまりに映る昨日の僕の涙にさよなら

雨粒ふらり 傘を濡らして
広げた傘の上で 雨粒たちがステップ刻む

なぜかそれがおもしろくて楽しくて
いつまでもずっと聴いていたかった

いつの間にか 雨は降り止んで 雲の切れ間からお日さまが顔を出して
また子供たちは外で元気に遊ぶ

明日の天気 占うように靴を飛ばしたら
裏ばかりが出るよ

たまたまだよってあなたは言うけど
たまたまもこうも続いてしまえば
悲しいじゃないか

夢を見た 虹の橋を渡る僕とあなたは
雨粒たちと一緒にダンスを踊ってた

雨粒ぱらり 心さえ濡らして
見上げた空に 見える青い空と白い雲

悲しみはまるで雨のようだと
誰かが言っていたのを思い出す

どこまで歩こう どこまででも歩こう
この道が途切れるまで 痛みをはらんだこの悲しみは
もうしばらく続くよ 命終わるまで

たまに見せる喜びの表情に 大げさに僕も喜んで見せよう
あなたの喜びは僕の喜び
そして
あなたの悲しみは僕の悲しみ

雨粒ふらり 傘を濡らして
広げた傘の上で 雨粒たちがステップ刻む

なぜかそれがおもしろくて楽しくて
いつまでもずっと聴いていたかった

いつの間にか 雨は降り止んで 雲の切れ間からお日さまが顔を出して
また子供たちは外で元気に遊ぶ

長い雨宿りはもうおしまいさ
出かけよう いつものあの場所へ。

2014/04/29 (Tue)

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