夜の中にそっと忍び込む ざわめき胸の襞を撫でるのは風の悪戯か私の手のひらに走る 薄い線の一本一本に銀河のような 宇宙のような 物語を重ねる言葉はなんて頼りないんだろう語れば語る程こぼれ落ちる水のよう 落ちる間際まで それはそれだったのに地面に落ちてはじけて壊れてしまえばもうなんでもないただの星屑さ何事もなかったように後片付けする生命線をなぞる旅に出かけよう一緒にたくさんの涙を連れてたくさんの笑顔を連れて僕が生きるその訳を知るために。
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