詩人:どるとる | [投票][編集] |
だんだんと だんだんと緑深くなってゆく
夕暮れの街並みをひとり眺めていました
悲しみは悲しみのままで
何気ない暮らしはただ続いてゆく流れてく
繰り返すすべてはきっと誰のせいでもないよ
だから僕は誰も憎まないように目を閉じる
静けさの中に生まれる木々のざわめき
星たちのささやき声
大切なものは 僕たちの気づかないところで確かに息づいてる
だから、泣かないで
ほらオレンジ色の空の下 独りきりでも
誰かの夏のそばに
そっと寄り添ってる
五月雨は あなたのよう
心のいちばん近くで
風鈴の音に耳をすませば
そこかしこに夏が見えるよ。