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どるとるの部屋


[5288] 孤独な色彩
詩人:どるとる [投票][編集]


色のないものにさえ 色を与える不思議
形のないものにさえ形を与える不思議
目に見えるか 耳で聞き取れるかよりも
心に響くか 琴線をふるわせるかで
あなたの指先が真実を指し示すなら
私という何の色もない命にも きっと
素敵な色があるはずだ
ねえ 人に色があったなら 僕はどんな色に見えるのだろう
心を持たないものにも哀れみを抱く

僕らには 心があるから見過ごせない
目に見えるものだけを見つめて生きるのは
きっと難しい だから人は見失い
手にする機会をいつも与えられている
私という何の意味もない存在に色づけるものは何だろう
此処にあるよ 目に見えないものまで
この世界の一部なら
一人じゃない
人は誰も孤独な色彩 分かり合えない心はすれ違う
醜さを隠し持つ

誰も同じさ 分け隔てのない等しさの中生きる
私という何の色もない命にも きっと
素敵な色があるはずだ
ねえ 人に色があったなら 僕はどんな色に見えるのだろう
出鱈目に パレットで混ぜ合わせた色のよう 濁ったその色には
果てしない悲しみや寂しさが 生きる様を複雑に写している。

2014/05/04 (Sun)

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