僕たちは忘れてはいけない
あの日の悲しみ
あの日の痛み
あの日の苦しみ
瓦礫の下には
誰かの命が
どうしようもなく
ただ流れる
時にその時の記憶は
消えてしまうなら
砂浜に書いた
誰かへのメッセージ
押し寄せる波に
さらわれたって
祈りは空へと届くさ
青空に描いた
たくさんの命の歌声
神様のお膝元へ
鳥のように羽を広げ
祈りは空へと届くさ
そして朝は
いつものように
訪れて
何事もなかったかのように見える
部屋の中には
もう出会えない人の面影が揺れて
確かに刻まれた傷跡が窺える。
2014/05/12 (Mon)