詩人:どるとる | [投票][編集] |
いつまでも消えない傷跡のように
つきまとう影のように
見えない醜さが 時にはみ出して
ほら、必死で隠そうとしている君がいる
それは 自分にとって他人には見せたくない部分で
シミのように 心に張り付いた過剰なコンプレックス
他人はそれ程 あなたのことを
気にするほど お暇じゃなくって
でもあなたはそうは考えてないようで
若さの象徴みたいにぷっくりと膨れたにきびのように
あなたには それがどうしても許せなかったんだね
深爪するように 時に後悔したりしながら
誰もが今を生きる
見えない 人の醜さがいちばん怖い
いつも目を見て 人の顔色窺う日々
小さなほくろや くすみなら 化粧を施せばいい
だけど それじゃ消えない傷跡もある
理想のプロポーション
流れゆく人波にもまれながら
いつしか忘れてしまった本当の美しさ
「人は見た目じゃないんだ」
そう言ってもきれいごととしかとってもらえない世の中で
あなたは必死に美しくなりたくって見えないにきびをつぶす
鏡に映るのは あなたの見た目だけだ
大切なものは 鏡には映らない
中身を映すのはいつでも人の心
それを忘れてしまっては駄目だ
他人はそれ程 あなたのことを
気にするほど お暇じゃなくって
でもあなたはそうは考えてないようで
若さの象徴みたいにぷっくりと膨れたにきびのように
あなたには それがどうしても許せなかったんだね
あなたがつぶしたのはそんな醜い自分自身さ。