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どるとるの部屋


[5414] しあわせな恋の終わらせ方
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の瞳から
あふれ出る涙が
やがて大きな
水たまりを
広げました

それは名前のない
気持ちだからね
誰もそれを
呼べやしないのさ

僕は独りきりのまま
夜を見つめたまま
ただのひとつの言葉もなくして時の端っこにたたずむ

死にそうな僕を救ったのは
日夜人々を守る正義のヒーローじゃなくて
不思議の国から来た魔法使いじゃなくて
ごくありふれた君の優しさだったよ

僕の胸に
ぽっかり空いた穴を埋めるのはなんだ
ない頭を使って
考えてみたんだ

それは得体のしれない気持ちなんだよ
みんなはそれを恋と呼んで愛してる

好きって言いたいのに
好きって言えない
そんな複雑な気持ち抱えたまま 君をいつも見ている

僕は君を好きで 君はべつの人を好きで
それでもわかっていても伝えたいのさ
バカみたいだって思うだろう?でもそれが恋っていうものさ

しあわせな恋の終わらせ方探していた
でも気づいたよ 最初から始まってなんかいなかったこと
でも僕は君に伝えるよ
「僕は世界一君が好きだよ」と

死にそうな僕を救ったのは
日夜人々を守る正義のヒーローじゃなくて
不思議の国から来た魔法使いじゃなくて
ごくありふれた君の優しさだったよ。

2014/06/08 (Sun)

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