詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
自分の血を分けた子供に 拳を向けられない親がいる
悪いことを教えないから何が悪いかわからない
良いことと悪いことの違いがわからない親もいる
たとえば簡単な話
たとえば単純な話
命は大切で だから大切にしなければいけない
そんな言葉はもはや死語でしょうか
たとえば親が子に向ける拳があるなら
それは暴力でなく優しい拳であるように
力じゃなく心を込めて叩くんだよ
子をわけもなく痛めつけるんじゃなく
悪いことをしたその悪意に向ける拳だ
その拳の痛みこそが人の痛みだと教えなさい
自分で生んだ子供を育てられない それなのに親と呼べるかい
命を育てるということを軽々しく考えてる親がいる
傷つけたくないから 僕は子供を欲しがらない
たとえば当たり前な話
たとえばくだらない話
僕には子供を育てられなくて 欲しいとも思わない
だから 子を持つことは多分ない
たとえば、子を持たない僕にはわからない
いろんな苦労があるなら 僕にはわからないから 知りたいとも思わないよ
もしも何かの間違いで生まれてしまった命なら 最初から僕は親なんかにはなれない
愛のない家庭の中に冷めたご飯が並ぶ
そんな未来に幸せはない
たとえば親が子に向ける拳があるなら
それは暴力でなく優しい拳であるように
力じゃなく心を込めて叩くんだよ
子をわけもなく痛めつけるんじゃなく
悪いことをしたその悪意に向ける拳だ
その拳の痛みこそが人の痛みだと教えなさい
愛すんだと誓った以上 最後まで愛し抜きなさい
それが親だと知りなさい。