詩人:どるとる | [投票][編集] |
君のそばにあるものたちを
そこにあると気づかせるものは何だ
そこにあるものもそこにあるって
気づかないとわからない
気づいてもらえなければ無いのも同じだ
どんなきれいごと並べても悲しくなるだけ
すべての存在するものは
その足元に影を宿しているけれど
影のないものはどんなふうに 確かめればいいんだろう
僕らは 見えないものさえ
そこにあるってわかるのは きっと
大切なのは 見えるか見えないかより
どんなふうにそこにあるものをとらえるかだって知ってるから
だから本来見えないはずのものもちゃんとそこにあるよ
夕暮れの空が 視界いっぱいに広がって
どこからか切なさを連れてくるんだよ
僕はというとすぐに切なさに胸を焦がし
泣いてしまうよ 帰り道の途中で
瞳で見えるものなんてごくわずか
本当に大切なのは見えないものだったりするだろう
そこにあるようで どこにもないものを
僕らはいくつも知っている
つかめやしない何かを 僕らはあたかも
手にしているような 抱きしめているような素振りで
いつだって見えないものを認めてる
そうさ ぬくもりも愛もここにあるから伝わるんだよ
なんとなく 夜がやって来て
暗闇が あたりを包んだら 君の声だけが
迷うばかりの僕に光をくれる
すべての存在するものは
その足元に影を宿しているけれど
影のないものはどんなふうに 確かめればいいんだろう
僕らは 見えないものさえ
そこにあるってわかるのは きっと
大切なのは 見えるか見えないかより
どんなふうにそこにあるものをとらえるかだって知ってるから
だから本来見えないはずのものもちゃんとそこにあるよ
痛みも悲しみさえも この胸にまっすぐ突き刺さるんだよ。