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どるとるの部屋


[5455] 愛の矛先
詩人:どるとる [投票][編集]


優しくするばかりの親は「甘やかし」と「愛」の違いがわからず

厳しくあたるばかりの親は「愛」と「虐待」の境目を知らない

たくさんの子供たちの瞳に光る涙
流れなくていい涙が今日も笑顔を遠ざける

愛の矛先を 向ける先を違えたままじゃ
いくら叫んだって愛など届かず未遂に終わるからね

ちゃんと愛してるんだって
ちゃんと見てるんだって
伝えるための痛みで
届けるためのまなざしで
包み込んでお互いがお互いの過ちや浅はかさに気づいたとき
流れる涙や浮かぶ笑顔が愛だと知るがいい

手をあげるのを恐れる親は愛する我が子を知らず知らず
猫なで声で行き過ぎた自由を与える

どこまでが愛でどこからが愛じゃないのか
わからない だから誰も間違いを犯す

愛の矛先に 触れた手を そっとつかんで
おまえはただひとりの私の子供だって叫んでみるんだ

そんな当たり前なことだって
心はちゃんと受け取って
すくすくと育つ為の栄養になるからね
だからほら少しずつわかってゆけばいい
なにが愛かを そこに見えた光の波 そっと頬を撫でてく
たどり着いた未来で君があなたが親で良かったと笑うなら
それですべてが報われる

愛の矛先を 向ける先を違えたままじゃ
いくら叫んだって愛など届かず未遂に終わるからね

ちゃんと愛してるんだって
ちゃんと見てるんだって
伝えるための痛みで
届けるためのまなざしで
包み込んでお互いがお互いの過ちや浅はかさに気づいたとき
流れる涙や浮かぶ笑顔が愛だと知るがいい

誰も傷つかず誰も傷つけない愛なんて
無いと知るがいい。

2014/06/27 (Fri)

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