海より深い悲しみに沈むその時 僕の中に生まれる 行き場のない憎しみ刃のように 尖って人の幸せを妬む拒むものを拒み受け入れるものを受け入れてもまだ足りぬまだ足りぬたとえばそれは五番目の蜃気楼ひどく大ざっぱなカラクリ仕掛けたとえばそれは本当と嘘の境隙間に光る ちっぽけな苦労話天馬のように羽ばたいて空を駆ける妄想そこにはただひとつの夢もないだから僕は隠れるつもりで目をつむる。
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