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どるとるの部屋


[5553] アフターマン
詩人:どるとる [投票][編集]


君の瞳に映る僕の姿はどんなふうに見えているんだろう

雨粒のひとつひとつに重なるように映る
僕の姿は 嘘偽りなく
心を映すから
時に醜くゆがむけど

それが本当の僕の姿さ 涙を雨に流して
僕はつま先から一歩明日へ踏み出す

泣かないでね 今しばらく耐えていよう

雨上がりをじっと待つ人のように

笑わないで僕の決意を どんなにちっぽけな声でも正しさを叫ぶよ

そっと 過ぎるのはいつか見た誰かの涙の中に灯ってた光

希望という言葉はきれいごとみたいであまり好きじゃないんだ

何ひとつわからない
何ひとつ解き明かせない
けれど、何かが見えた気がするから

傘に落ちる雨粒の音を聞きながら歩く

君の背中は何かを悟ったように頑なで

雨の冷たさも難なくすり抜けてくように少し涙に濡れた言葉を残した

今、何かが変わる
僕の中 君の中
すべての人の中

泣かないでね 今しばらく耐えていよう

雨上がりをじっと待つ人のように

笑わないで僕の決意を どんなにちっぽけな声でも正しさを叫ぶよ。

2014/07/19 (Sat)

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