詩人:どるとる | [投票][編集] |
一人、夕暮れの中
歩き疲れるまで歩いた
今日はもう笑う気も起きない
あとはただ家に帰って
風呂に入ったら寝るだけだよ
「何のために」とか
「誰かのため」にとか
もうそういうのはやめたんだ
生きることから目をそらしたら
もう少し楽に生きられるかなあ
そう思っていだけどそんなことはなかったよ
寂しくて 悲しくて
切なくて 見たくないものから逃げるように目を閉じて
耳をふさいでも僕はどこにも逃げられない
心に余計な枷をはめている
人は誰でも迷子さ
願ってもないのに生まれた
死にたいと言うだけで
間違っていると言われたよ
でも生きることはそれ程苦しい
「恋をしたい」とか
「夢を叶えたい」だとか
聞こえる世界で僕は死を望んでる
死にたいとは言ったって
簡単には死ねやしないから
言うだけ言ってあとは
素知らぬふりでふて寝してるだけの毎日さ
痛がゆいような もどかしいような 声の中にある
僕を大切に思う誰かのきれいな声
そうだ僕はまだこんなところで死んではいけないんだ
心にかかった枷を外そう
そして生きたいと
生きてゆくんだと
言ってみよう
寂しくて 悲しくて
切なくて 見たくないものから逃げるように目を閉じて
耳をふさいでも僕はどこにも逃げられない
心に余計な枷をはめている。