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どるとるの部屋


[5622] 愛の影
詩人:どるとる [投票][編集]


愛なんて見えないものを僕らはいつも目にしているよ

聴こえもしなければ触れられもしないものなのに

たとえば嬉しそうに笑う君の顔とか
手をつないで並んで歩く家族の姿とか
誰かの帰りを待つ人の落ち着かない感じとか
そんな風景の中に愛は確かにある

それは愛が映す影のようなものでしょう
愛自体見えない代わりにそれを映す影が
愛はここにあるよって教えている

愛が見えないうちは あなたの目は節穴です
愛を見ようとするならば そばにいてくれる人のぬくもりや優しさが答えだと知りなさい

隠してしまったり 嘘ついたりすりゃ 本当のことを偽れる

でもね愛は そうはいかないんだ 傷つけりゃ心が泣くから

たとえば 帰り道 見上げた空を
染めている 夕暮れを見たときに
生まれる 名前のない感情に似ている
本当のことは素直になんかなれなくてもちゃんと伝わる

それは人の心が見つめてる景色に相違ない
本当に見つめるべきものを知っている
だから心はやわらかな痛みを抱える

あなたの心と僕の心 がすれ違うとき
ひとつになれないとわかっていても
重なり合うことなら出来るって思うから

偉そうなことまだ言えないけれど
いつまでも見えない愛というものを
君に重ねて見れたなら きっと幸せになることなんて容易いね

それは愛が映す影のようなものでしょう
愛自体見えない代わりにそれを映す影が
愛はここにあるよって教えている

愛が見えないうちは あなたの目は節穴です
愛を見ようとするならば そばにある人のまなざしや厳しさが答えだと知りなさい

いつか愛は あなたの心の中で 形をなし
はっきりと鮮やかに見える筈だから
今は見えなくても見えてるふりをすればそれでいい。

2014/08/02 (Sat)

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