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どるとるの部屋


[5633] せつなさに
詩人:どるとる [投票][編集]


むりに笑ったら
涙より悲しい
笑顔が鏡に映った
ベランダの花に
水をやっただけで
紛れる寂しさなら
大したことはない
だけど時々そんなんじゃ拭えない寂しさがある
人は誰も独り
今日も迷いの中
生き方を探してる
あるはずもないけど

せつなさに 聞いてみるんだ
ねえ神様がいつか僕に植えた種は
いつか腐ってしまうから
せつなさに 打ちひしがれてみるんだ
ねえこれが生きてる痛みなんだって
気づいたら少し前向きになれるから

ふいに雨の中
花びらを濡らす
雨粒が窓をたたく
出す宛もない
書きかけの手紙
テーブルの上に
並んでいる
この言葉は意味を成さずに僕を責める
君もきっと独り
強がってみせるけど
雨にうたれてる
見えない雨に

せつなさは 消えることはない
ああ神様がいつか僕に課した
生きる喜び生きる悲しみ
せつなさは 絶えることなく
この僕を苦しめるだろう それでも
生きていく人だけに見える明日の空

せつなさに 聞いてみるんだ
ねえ神様がいつか僕に植えた種は
いつか腐ってしまうから
せつなさに 打ちひしがれてみるんだ
ねえこれが生きてる痛みなんだって
気づいたら少し前向きになれるから

悲しみの中でも強かに笑ってみるよ
生きる痛みを全身にうけて
生きることのできる幸せをかみしめて
せつなさに ありがとうと言ってみる。

2014/08/03 (Sun)

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