詩人:どるとる | [投票][編集] |
もう何も見たくない
もう何も聴きたくない
目を閉じて耳をふさいだ けれど光は僕を照らし
いくつもの音が僕を取り囲んでいるよ
どこへも逃げられない
誰からも逃げられない
いろんなものに向き合った時から僕は動けない
今日も笑うんだろうか
何かしら うれしいことがあれば
今日も泣くんだろうか
気づけば頬にまっすぐに流れる涙
生きているよ 僕は生きているよ
当たり前なことだけど
時にそんな当たり前なことが
うれしくてしかたない
でも悲しくてたまらない
もう僕にさわらないで
もう僕に関わらないで
そんな寂しいことを言っているよ 僕は独りになりたかった
なのになあ 今は寂しくてどうしようもない
どこまで逃げたらいいのかな
どこまで逃げているつもりなのかな
わからない 今は何も見えない聴こえない
明日も生きているんだろうか
今日みたいに出来損ないでも
ちゃんと息をしているんだろうか
普段なら考えない呼吸の必要性
今ならわかる それがどんなに大切なのか
だから思いきり息を吸い込み吐き出す
そしたら不思議なことに命が少しだけ
息を吹き返したような気になったんだ
そこに映るもの 或いは聴こえているもの
ひとつひとつ数えて
時になくすこと
そして手に入れること
「そんな当たり前が息をする世界で僕は生きてる」
今日も笑うんだろうか
何かしら うれしいことがあれば
今日も泣くんだろうか
気づけば頬にまっすぐに流れる涙
生きているよ 僕は生きているよ
当たり前なことだけど
時にそんな当たり前なことが
うれしくてしかたない
でも悲しくてたまらない
ただただ幸せなんだ。